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汗をかくと痩せるってホント?汗とダイエットの関係

汗をかくと痩せるってホント?汗とダイエットの関係

汗をかくと痩せる

 

痩せるためには汗をかくといい、と聞いたことはありませんか?

サウナからハードなトレーニングまで、汗をかく方法はたくさんあります。その中でも、痩せるために最も適した汗のかきかたというのはどれなのでしょうか。

「汗をかくと痩せる」―その“本当のところ”に迫ってみましょう。

 

サウナでかく汗は…

「私、ダイエットのためにサウナに通ってます」という方も少なくありません。実際、大量の汗をかいたあとで体重計に乗ってみると、数値は減っています。あれだけ大量の汗をかくサウナですからこれは期待大…。ですが、脱水症にならないためにしっかりと水分補給をするとあら不思議、元に戻ってしまいます。

これは、身体の中の水分が汗として流れ出てしまったからです。汗をかくと痩せる…サウナに限っては、単に汗として出てしまった水分の分だけ体重が軽くなった、と理解しなくてはならないようです。

 

ウォーキングやジョギングの汗は?

サウナのように身体の外から受ける熱で汗をかくのとは異なり、自分自身で身体を動かすウォーキングやジョギングでかく汗はどうなのでしょうか。「サウナより効果はあるでしょう」…そうですね、実際筋肉を動かしているのですから、汗をかくと痩せると思いたいところです。

消費カロリーに着目し、痩せる効果を比較してみましょう。

・ウォーキング―体重50㎏の人が1時間行うと約260キロカロリーを消費します

・ジョギング―体重50㎏の人が1時間行うと約600キロカロリーを消費します

さて、この「キロカロリー」がわかりにくいところですが、食べ物に換算するとお茶碗1杯のごはんが約120キロカロリーです。汗をかくと痩せると聞いているのに、お茶碗2~5杯のご飯を食べてしまうとすぐに”帳消し”になってしまう計算なのです。

 

汗をかくと痩せる―あながちウソではない部分

血液中の水分を取り出すだけのサウナ、食事をするとすぐに帳消しになってしまうウォーキングやジョギング…それらは全く効果がない訳ではなさそうです。

というのも、積極的に汗をかくことで、体内の老廃物を排出できるからです。身体に不要なものを溜め込んでしまうと、身体の各器官は正常に働かなくなっていきます。つまり、痩せやすい身体から太りやすい身体になってしまうのです。

身体そのものが持つ正常な状態を取り戻すためにも、不要なものはどんどん排出しなければなりません。この視点から見ると、サウナやウォーキング、ジョギングなどの「汗活」は積極的に取り入れるべき、といえるでしょう。

 

汗をかかない生活が続くと…

夏場はどこにいってもエアコンが効いていて、汗をかくことがないという人もいます。地方に行くと、移動手段が車ということも多く、エアコンの効いている車内とエアコンの効いているオフィスを行き来する毎日、という方も多いはずです。

このような状態が続くと、身体の心まで冷え切ってしまい、それを冷えとして認識することでカーディガンを着込むといった行動を取ってしまいます。身体が自ら熱を発するために必要な糖質や脂質を燃やすチャンスをみすみす逃し、代謝が下がってしまう負のサイクルに陥ってしまうのです。

糖質や脂質を燃やせない、ということは…。ご想像の通り、痩せにくい身体になってしまうのです。この観点から考えると、やはり「汗をかくと痩せる」「痩せやすい身体になる」と言い換えることができますね。

 

汗の質にも注目!

汗といっても、さらさらした汗と、べたべた・じっとりした汗があります。汗をかくことが大切といっても、できることならばさらさらした汗を目指さなくてはなりません。

というのも、さらさらした汗には、体脂肪を燃やすのに必要なミネラルがほとんど含まれていません。痩せるために必要な物質を無駄に体外に排出しないためには、さらさら汗であることが重要なのです。

さらさらとした汗をかくためには、汗腺が正常な働きをしていることが必須条件です。汗腺が正しく働くためには、汗をかくことに慣れていなければなりません。そういった意味では、サウナやウォーキング、ジョギングも有意義といえます。

 

汗をかくと痩せる、ではなく、痩せやすい身体になるために汗をかく

ここまでのお話をまとめると、

・痩せやすい身体になるために汗をかこう

ということになります。

年齢を重ねると痩せにくくなったという体験談も多くありますが、身体が本来発揮すべき力が衰えてきたことも原因のひとつ。汗をかくという機能もしっかりと使いこなさなければならないのです。

安直に「汗をかくと痩せる」とくくってしまうのは危険です。最初にあげたサウナはその例。汗をかく機能を活発化させるためには有用でも、無理をするのはよくありません。日常生活の中で無理のない程度に汗をかく機会を多く作ることの方が大切です。

 

身体を動かすことは大切です

ウォーキングやジョギングで消費されるカロリーを見て、正直「たいしたことないや」と思われたかもしれません。ですが、自ら身体を動かし汗をかくこと、少しずつでも筋肉量が増えていくことを考えれば、少しずつでも痩せやすい身体になっていくことは事実です。

時間がない、自由になる時間が夜間で出歩けないといったときには、自室の中でのストレッチでも大丈夫です。じんわりと汗をかく程度でもOK。定期的に運動をすれば、“正しい汗”をかけるようになります。

継続こそ力なり―。この格言がしっくりときますね。

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