汗かきは代謝がいい証拠ってほんと?ウワサを解明

汗かきは代謝がいい証拠ってほんと?
ウワサを解明

汗かきは代謝がいい証拠ってほんと?ウワサを解明

「汗をかく人は代謝がいい」とは、よく言われることです。

確かに、上手に代謝ができているようには見えますが…それって本当なのでしょうか。

「代謝とは」「汗とは」―そもそも論に立ち返って、正しい汗かきについて勉強してみましょう。

 

「代謝」って何?

まず、「代謝」という言葉の意味を調べてみましょう。

辞書では「生命維持に必要なエネルギーを取り入れ、それを身体に必要な形へと変化させる生体内でおこる化学反応」とされています。

汗かきさんは、取り入れた水分をきちんと代謝していそうに見えるのですが―。

口から入った水分は、主に尿や汗で体外に排出されます。

尿もトラブルなくきちんと排出できているとすると、汗かきさんの汗は何を意味しているのでしょうか。

よくよく観察すると、決して代謝が良くない方でも汗かきという現象を経験することがあります。

 

いわゆる「水太り」の方の汗かき

身体の問題とは言えない程度ではありながら、水分の代謝がうまくいっていない方がおられます。

むくみやすく、冷や汗を多くかく「水太り」と呼ばれる体質がそれです。

体の中に余分な水分が増えると、体が冷えがちになります。

それを解消するため、体の体温調節機能である汗腺が、水分を放出しようと働き始めるのです。

このような場合は、冷えが原因の汗かき、ということができるでしょう。

代謝の悪い人であっても、汗をかくことがあるのです。

 

肥満やかくれ肥満が原因の事も?

体内の熱を放出するための仕組み、汗かき。

肥満や隠れ肥満で、体内に脂肪を溜め込んでいる場合も汗をかきやすくなります。

脂肪は、いわゆる「断熱材」のような働きをし、体の内部に熱をこもらせてしまうことがあります。

痩せている方でもお尻など、比較的脂肪のついている場所を触ると、ひやっと冷たいことはどなたも経験済みのはずです。

これが体中にあるとすれば、体の熱はどこに逃げたらよいのでしょう…。

身体の熱の放出を積極的に行わざるを得ない状況が、肥満・隠れ肥満です。肥満・隠れ肥満は、お世辞にも代謝が良いとは言えない状態。

それでも汗かきを経験するのは、脂肪が体内の熱を放出させづらくしているからです。

 

緊張などの精神的な汗かき

これはもう、どなたもお気づきの通り「代謝が良いための汗かき」ではありません。

人間は誰しも、緊張やストレスにさらされると、どこからともなく湧いてくる汗に悩まされます。

交感神経が優位になり、心拍数が早まったり、ときに震えを伴って汗かきとなるのです。

代謝ではなく、緊張。この状況はどなたにでも起こる事です。

 

飲食によって起こる汗かき

まだまだ暑い日が続く今の時期、体力をつけよう、ビールで涼をと、ついつい高たんぱく・高脂肪・高刺激の食事やアルコールを摂取してしまいます。

このような食事を摂取すると、即座に汗が噴き出ます。

「口にしてすぐの汗かき」は代謝から起こるものではなく、刺激によって発生するもの。

食後30分から1時間で体温が上がることは「食事誘発性熱産生」といい、どのような食べ物を口にしても起こるもので生理的にも自然なことです。

一方で高たんぱく・高脂肪・高刺激・アルコールによって刺激されて起こる汗かきは、代謝によるものではありません。

これはみなさま既にご存知の通りです。

 

病気が原因の汗かき

症状に「汗かき」が挙げられる病気があるのはご存じでしょうか。

甲状腺の病気(バセドー氏病)、更年期障害、自律神経失調症などがこれです。

これらの病気でほぼ共通なのが、「疲れやすい」「精神的な疲労も感じる」といった訴えです。

もしも単に汗かきだけでなく、このような現象も感じるようでしたら、すぐに病院へ。

汗かきに病気が隠れているとするなら―。

その汗が何かを訴えているのです。

ご自分の体調の変化を観察し、必要ならばお医者さまに診てもらい、お薬を出してもらうことが先決です。

 

「汗かき=代謝がいい」ではなさそう

人間の体とは、とても不思議なものです。

身体の熱を冷ますための機能として「汗」という仕組みが備わってはいるものの、“汗=熱”ではないのです。

体質や食べ物・飲み物、精神状態とも深い関係のある汗かき。

本人が意識せずとも、身体のバランスを保つためにこまめに汗を出したり止めたりしているんですね。

 

おわりに

汗かきの理由は、「代謝がよいから」というものだけではありませんでした。

改善するには、体の仕組みや推測される病気も知っておく必要があります。

単なる汗かきではないなと思われるものは、身体からの何らかのサインかもしれません。

汗のかき方をきちんと観察して、どんな時に発生しているか、どの程度だったのかを記録しておくとよいでしょう。

病気や体質の問題ではない汗ならば、きちんとケアすればある程度防止できます。

体本来の「代謝による汗」をかけるような体づくりを心掛けてください。

適度な運動、半身浴、体に無理のない範囲でエアコンを避ける―いくつもの方法があります。

代謝を下げないような工夫をしてみてください。

        
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